疥癬の概要と最近の治療を調べました

疥癬とは“かいせん”と読み、ヒトヒゼンダニというダニが皮膚表面の角質層に寄生して起こる感染症を指します。

 

近年は高齢者の介護行為などを介して感染し、施設内や家族内で感染が蔓延してしまうのが問題点となっています。しかし原因はこれだけでなく、性行為に伴う感染も危惧されているのです。

 

 

ダニと聞くと皮膚をダニが刺して痒くなるというイメージがありますが、ヒトヒゼンダニは人を刺して血を吸うわけではありません。

 

ダニに対して身体がアレルギー反応を起こすからであり、ダニが付いてから痒くなるまで約1ヶ月の潜伏期間があります。ヒトヒゼンダニがついたらすぐに痒くなるわけではないので、性行為で感染した場合原因を特定するのが難しくなります。

 

 

 

痒くなる前に性行為をし、痒みが出て疥癬になったと分かった際にはパートナーにうつっているのです。

 

 

人から人にうつるものの、成虫は人肌を離れると短時間で死滅する特徴があります。疥癬患者の使用した寝具類を1日以内に使う、性行為をするなど、かなり濃厚な接触がないとうつりません。近年では高齢者及び介護者の感染が約90%、性行為での感染が約10%です。

 

 

 

性行為での感染が10%なら自分は疥癬と無縁だわ〜」と思いがちですが、必ずしも安心とは言い切れません。

 

 

最近は介護施設が増加し、それに伴って介護福祉士やヘルパーなど、介護施設で働く人は多くいます。免疫力が低下した高齢者が感染したとして、その感染者を長時間世話した医療・介護関係者にうつったとします。もしその人が感染を知らず性行為をしたとしたら・・?若いから絶対に感染しないとも言い切れないのです。

 

 

 

さて疥癬に感染した場合、かなり酷い痒みに襲われます。主に夜、激しい痒みに襲われる様です。この痒みの理由は、最初に説明した通りアレルギー反応によるものです。ヒゼンダニは角質の中に潜り込み、抜け殻やフン、死骸を残します。

 

 

それに対するアレルギー反応で湿疹が出来て痒みも出るのです。一応、治療をしなくても半年ほどで自然治癒する事を教えておきますが、我慢できない痒みである事を覚悟したほうが良いです。

 

 

病院へ行かず自然治癒に任せるケースはないと言って良いでしょう。

 

 

そしてかゆみ以外に皮膚に現れる症状としては、疥癬トンネル、丘疹(きゅうしん)、結節(けっせつ)の3つがあります。

 

【疥癬トンネル】

線状の白い盛り上がりや、何かで切った様な小さな皮むけとして皮膚に現れます。直線に限らずS字に曲がっている事もあり、長いもので5mm位です。手の平や指の間、手首、肘、足、陰部にも出来ます。疥癬トンネルの先端にヒゼンダニのメスがいます。ただ疥癬トンネルは小さいですし発生する数も少ないですから、掻き毟って分からない事があります。

 

【丘疹】

小さなブツブツやポツポツとできる発疹です。顔や頭には出来ませんが、首から下の全身どこにでも出来ます。特に皮膚の柔らかい、胸やへそ周り、太腿、わきの下、二の腕の内側に出来やすいです。丘疹や疥癬患者のほとんど全てに見られますが、この丘疹から疥癬を見分けるのは困難です。

 

【結節】

小豆くらいの大きさであり、硬く盛り上がった赤いしこりが結節です。女性の性器に結節が見られる事は稀ですが、男性の性器に出来る事は多いです。外陰部の結節は疥癬の特徴でもあります。ワキの下や肘に出来る事もありますが、疥癬になっても結節になる人は少ないです。約1割といったところです。

 

もし自分に疥癬を疑う症状が出たら、まず皮膚科を受診しましょう。顕微鏡やダーモスコピーを使い、疥癬トンネルからヒゼンダニを確認します。中体は勿論、卵や抜け殻を確認すれば疥癬との診断になります。

 

 

但し初診でヒゼンダニを見つける事が出来ない場合もあり、慣れていない医者の場合はアトピーや虫刺されと診断される場合も有り得ます。

 

 

もし疥癬なのにこの様な診断結果になった場合、処方される薬はステロイド系の軟膏になるでしょう。

 

 

しかしステロイドはかゆみに対して効き目があっても、免疫力そのものが低下してしまいます。ヒゼンダニが活発化して疥癬が悪化する事になりますから、おかしいと思ったら何度でも受診して下さい。

 

 

 

疥癬と診断された場合、人体に使用できる殺ダニ効果のある“ムトーハップ”が良いとの情報もあります。

 

 

ムトーハップは薬局でも買えるものです。しかし治療効果は低く、痒みが長引くだけです。近年ではイベルメクチン(ストロメクトール)という飲み薬が最も効果的であると言われており、1回か2回飲むだけで疥癬が治まっていきます。

 

 

他にも、入浴したりタオルやシーツを毎日交換するなど、身体や身の回りを清潔にする事も心掛けましょう。

 

 

そして自分が疥癬に感染したと分かったら、家族やパートナーに伝える事が賢明です。周囲の人に症状が出ていないとはいえ、出来れば皆が検査をして疥癬のまん延を予防していきたいですね。

 

 

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